ADHDと診断されている長男。
1番困っている問題は、気持ちの切り替えが苦手で、癇癪を起こしたり、それがパニックへ繋がることです。
先日医師にADHDであると診断された際に言われたのは、「根底にあるのは淋しさ」ということ。
淋しくて、それが自分に自信のない状態を作り上げているということですね。
自分は愛されていない、自分は何もできない人間、と思っている状態なのだと解釈しました。
今までも、長男のことを相談すると、ママと2人の時間を作ったり、ぎゅーってする時間があるといいかもね。と言われたことがありました。
そうは言われてもなかなかピンとこず、自分の中で噛み砕くのに時間がかかりました。
私と濃密に過ごす時間が少ないことと、気持ちの切り替えができないことが、どうつながるんですか、、、???
と思っていました。
ですが、よくよく考えてみると、普通に大人にもあることだと気づいたんですね。
たとえば、
・自分の苦手な人しかいない職場
・自分の好きな人しかいない職場
どっちの方が効率よく、楽しく、トラブルなく働けるかというと、間違いなく後者です。
苦手な人がたくさん集まる場所は、自分も相手を認めていない場合が多いし、相手も自分を認めていない場合が多いと思います。
そんな場所、円滑なコミュニケーションとは無縁です。自分に自信が持てなくて、気持ちがソワソワして仕事に身が入らないし、挙動不審になってしまいそうです。ミスも起こりやすいでしょう。
他には、
好きな異性と付き合えた時とか。急に人生がバラ色になります。
そんな時は、少し嫌なことがあっても、まぁ幸せだからいっかと流すことができたりします。
いつもなら気が重いことでも、バラ色だからやってみようと思えたりします。
自分の好きな人が自分を好きでいてくれる、愛されているという実感は、人の心にそれほど大きな影響を与えるということです。
その逆も然りで、
大好きな恋人にふられた時。
それはもう、世界中の人から自分の存在を否定されたと同じような、そんな喪失感をおぼえることもあると思います。
何をしていても身が入らずうわの空。
心ここにあらずの状態ですね。
もう、すべてがどうでもよくなってしまうような。
これをやったらなんになるの?やる意味あるの?なんて自暴自棄になりそうですね。
自分を愛してくれる存在がいない(またはいないと思っている)時の状態は、
すべてにおいて孤独で、
誰といても不安で、
世界にひとりぼっちのような、
暗闇にひとりでいるような、
とても自信のない状態になってしまいますよね。
長男もそうなのかもしれません。
子どもがそんな気持ちを抱えているなんて、一大事ですよね。
そう気付いてから、毎日子どもに言い始めた言葉があります。
それは
「大好きだよ」
です。
このたった一言です。
これを毎日、寝る前に、子どもを抱きしめながら言いました。
棒読みの日も、
イラついた口調の日も、
言った後に激怒した日もありました。
それでも、必ず寝る前に毎日言いました。
1週間くらいして、長男の顔つきが変わったのがわかりました。
穏やかに笑うようになりました。
1ヶ月ほどして、毎日起こしていた癇癪が、時々起こす程度に減りました。
いつもなら癇癪を起こすだろう場面で、長男が自分で気持ちを切り替えたり、我慢しているのがわかるようになりました。
そんな時は、抱きしめて、「すごい、自分で気持ちを切り替えられたね、我慢できたね。ママ嬉しい。」と褒めます。
その繰り返しです。
これで癇癪が格段に減りました。
「大好きだよ」と口に出すことで、ママも子どものかわいい顔を見て癒されます。
毎日怒ってしまう日もあります。
忙しくて構ってあげられる時間がない日もあります。
でも、寝る前に1分でいいんです。
子どもに「大好きだよ」と伝えてみてください。
何かが変わるかもしれません。