立ち会い出産て、した方がいいのかどうなのか迷いますよね。
メリットとしては、立ち合い出産をすると旦那さんが育児に積極的に関わってくれるとか、父親としての自覚が芽生えるとか、妻への感謝の気持ちが増すとか、、、世の中ではたくさん言われていますよね。
その一方で、出産がグロテスクすぎて旦那さんの気分が悪くなったとか、妻を女として見れなくなったなど、女性としては心配になるようなことが囁かれているのも事実です。
さまざまな意見がありすぎて、立ち会い出産をした方がいいのかどうか決められない。
そんな方に、この記事で立ち会い出産のイメージをつかんで、後悔しないバースプランの参考にしてほしいと思います。
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立ち会い出産をしたわたしの感想
私の場合期待したようなことはまったくありませんでした。
特に積極的に育児もやってもらえなかったし、父親としての自覚も芽生えなかったし、感謝もしてもらいませんでした。あ、感謝は軽くされたかなぁ。
かといって夫は看護師だったので、気分が悪くなったりということはありませんでした。女として見れなくなったかどうかは聞いたことないのでわかりません。産む前から女としては見られていなかったような気もしますが。
ただ、初めての出産は何もかもがわからない上、会ったこともない人たちに囲まれながら壮絶な経験をするわけなので、ひとりでも知っている顔がいて安心したというのはありました。
日本での立ち会い出産の割合
日本での立ち会い出産の割合は約6割だそうです。
この数字、私は意外に多いなぁと感じました。半数以上の人が立会い出産を経験しているわけです。
アメリカでは余程のことがない限り立ち会い出産をするのが普通のようです。
日本の場合、立ち会い出産が禁止の病院もありますし、帝王切開の場合は立ち会いができないところがほとんどだと思います。
私の友人は帝王切開も旦那さんが立ち会っていましたが、これは稀なことかもしれません。
立ち会い出産には女性も男性も賛否両論
立ち会い出産は、男性でも女性でも意見が分かれるようです。
私の職場の先輩は、陣痛で苦しんでいるさなか、隣で旦那がパソコンを開いて仕事をしだしたためぶち切れたと言っていました。
このように、妻が苦しんでいる最中に妻に関心を寄せず、やることがないからといって自分のことをしてしまう夫は少なくないようです。
私は陣痛で身の置き所がない時に、夫が隣に座ってきて、その振動が耐えられないくらい辛かったのを覚えています。夫にしてみれば、辛そうな妻に寄り添いたいという気持ちだったのでしょうが、私としては非常にありがた迷惑でした笑
この他にも立ち会い出産に関する意見は様々です。
<悪かったこと>
・陣痛で苦しんでいるのに旦那が横でずっとカメラを回していた。
・マッサージが見当違いな場所すぎて、全く痛みが和らがず助産師さんに代わってもらった。
・気づいたら旦那の姿が消えていた。(どっか行ってた)
・出産の時に旦那ほど頼りにならない人はいなかった。
・妻が泣き叫ぶ姿や、大量の血液を見るのが辛かった。
・血液や体液の独特な匂いが辛かった。
・旦那が子どもが生まれる前に「もう無理だ」と泣いていた。
・陣痛が起きて病院に向かう車の中で旦那がスイカバーを食べていた。
・陣痛に苦しむ妻の横で、旦那が謎の腹痛でダウンしていた。
・陣痛で苦しんでいる横で旦那がグーグー寝ていて苛立ち、横にあったテニスボールを思いっきり投げた。
・生まれてすぐの赤ちゃんの顔を見て「かわいくない」と言われた。
・旦那が無駄話をしてくるのでイライラした。
<良かったこと>
・陣痛が長く、夫がずっと付き添ってくれていたため心強かった
・旦那が最初に子どもを抱き私のところへ連れてきてくれた時にほっとした。
・応援してくれたり、介抱してくれて一緒に産んだような感じがした。
・出産の時、背中を支えてくれて楽になった。
・出産はこの世の終わりかと思うほど心細かったが、夫がいてくれて心強かった。
・食べ物を買ってきてもらえて助かった。
・生まれたての赤ちゃんの写真をたくさん撮ってもらえた。
・初めて我が子を抱き上げたときの感動はなんとも言えなかった。
・いかに出産が大変なことかわかったようで、子育てに協力的になった。
・立ち会い出産したことで、子どもへの愛情が増した。
・夫にずっと腰をさすってもらったり、汗をふいてもらったりして助かった。
・赤ちゃん誕生の喜びを分かち合えた。
・助産師さんや看護師さんの声よりも旦那の声の方がよく聞こえた。「頭が出てきた!」と旦那の声が聞こえたとき、あともう少しだと思えてがんばれた。
立ち会い出産をするかどうか決めるポイント
先ほども書いたように、立ち会い出産には賛否両論あります。どうしたらいいか決めかねている場合、夫婦で話し合うポイントはどこにあるのでしょうか。
どちらかが消極的な場合
立ち会い出産についての意見が夫婦で分かれている場合です。妻が積極的に立ち会ってほしいと思っても、夫はそういう場所が苦手。
逆に、夫が積極的に立ち会いたいと思っても、妻が立ち会いしたくない場合。
このように、立ち会い出産に対して夫婦の意見が分かれている場合、立ち会い出産をしない方がベターだと思います。
特に妻側が拒否してる場合、妻の意見を尊重した方がいいと思います。妻としては見られたくない姿を見せてしまう可能性もあります。夫側は何も気にしていなくても、妻にとっては一生の心の傷となってしまうことがあります。
家族の絆を深めたかったはずが、妻だけが深く傷ついてしまう結果になるのは本末転倒です。
夫側が拒否している場合も、強制しすぎるとあとあと夫婦関係に亀裂が生じる恐れがあります。
女性は有無を言わさず出産と向き合わなくてはいけないのに、男性は出産に関わるか選んでいいなんて不公平極まりありませんが、仕方がありません。男性の体は産む機能を備えてません。
出産が一大イベントなのは確かですが、本当に大切なのは赤ちゃんが生まれてから。出産時のわだかまりが、その後に育児に影響するようなことがあってはいけません。
出産に立ち会えない代わりに、陣痛中はそばにいてもらったり、出産後妻のケアをしてもらうなどの方向で話し合った方が円満にいく場合もあります。
立ち会いたいが自信がない場合
我が子の誕生をそばで見たい。妻と一緒に出産の辛さ、喜びを感じたい。だけど、気分が悪くなってしまったりして迷惑をかけないか心配で自信がない。そんな場合もあると思います。
そんな時は、正直にありのままの気持ちを伝えてみましょう。途中で耐えられなくなったらその場を離れるかもしれないこと、それを夫婦で了承できるなら立ち会いに向けて準備をしてもいいと思います。
立ち会い出産をするなら話し合っておきたいこと
立ち会い出産をするにあたり、夫婦で話し合っておきたいことがあります。
1つ目は、出産に対する理解です。お互いに一般的な出産のすすみ方を勉強しておくことです。YouTubeなどの動画でみるとさらにイメージがつかめると思います。
あとは、病院で行われている母親学級に夫婦で参加してその病院のやり方などを勉強しておくことです。
陣痛がきたらどうするか、どの荷物を持っていくか、先に破水したらどうするか、などを教えてくれることが多いようです。
2つ目は、妻が出産時に望むことについてです。
2人の子どもですから、夫婦お互いに出産に対する希望はあるかもしれませんが、命がけで出産するのは妻です。妻が出産時に何を望むのか、話し合っておくといいと思います。
出産当日の妻は、陣痛の壮絶な痛みに我を失っているかもしれません。
痛さのあまり、暴言などもあるかもしれません。
それは不安と恐怖に飲み込まれているだけで、本心ではなく、間に受けないで欲しいのです。
立ち会い出産に臨む夫は、妻の陣痛中なにを言われようと、殴られようと、さらっと受け流すだけの心の余裕を持ってほしいのです。1番余裕がないのは妻なのです。
・痛みがある時どうして欲しいか?
そばでただ見ているだけでいいのか、声をかけて欲しいのか、マッサージなどをして欲しいのか。初めての出産の場合、自分がどうされると楽になるのか事前にはわからないので、決めておいても当日には違うことを言うかもしれません。それもさらっと受け流して妻の言う通りにしましょう。
立ち会い時に夫が出来ること
いざ出産をする妻を目の当たりにすると、夫はオロオロするばかりかもしれません。ですが、1番不安で恐怖を感じているのは妻です。夫は冷静に妻をリードして欲しいのです。
・妻の望む場所をマッサージしたり、さする
・水分補給の手伝い
・汗を拭く
・移動時、支える
・妻の呼吸をリードする(陣痛がピークになってくると、痛みで呼吸の仕方が分からなくなります。吸って、吐いてなどと言ってくれると助かります。)
・出産時、妻の姿勢を支える
・励ます
医師や助産師、看護師の指示に従うことが大前提です。
一番大切なこと
最初にも書きましたが、立ち会い出産をしたかどうかでその後の育児に影響があるとは私は思いません。
なぜなら、育児に積極的に参加する夫は、立ち会い出産をした、しないに関わらず育児を積極的にする夫だからです。
育児に参加しない、興味のない夫は、立ち会い出産をしたからといって積極的に育児をするわけではありません。
要は人間性です。これを言っては元も子もありませんが。
大切なのは夫婦が何でも話し合えること。相談しあえて、助け合える関係性を築くことです。
立ち会い出産で夫が育児に積極的に関わるように生まれ変わるなんて幻想です。
ただ、ひとつの大きな試練を2人で乗り越えた経験は、2人の関係をより深くするいいきっかけにはなるかも知れません。
どう受け止めるかはお二人しだいです。





