こんにちはアラフォー主婦です。
今日スーパーで買い物をしていたら、保育園のママ友に会いました。
そのママ友はマスクをしていて、少しかすれた声で言いました。
「夫がインフルエンザにかかって、私と子どもは夫の実家に避難してるんです。私も具合が悪いけど一応検査は陰性でした。」
私は、えーーーーーーーーーーーっ!?
と驚きを隠せませんでした。
だって今は8月。しかも今年は猛暑日続きで、毎日気温が30℃を超えて湿度も高かったはずです。
とうとう真夏にインフルエンザにかかるようになったか。。。
油断してると自分も気づかないうちにインフルエンザにかかってしまうかもしれません。
時期としては相当早いですが、今日はインフルエンザのことを調べてみようと思います。
Contents
インフルエンザって何?
そこから?と思ったかもしれませんが、やはりまずインフルエンザとは何ぞやを知っていきましょう。
風邪とは違うの?
風邪は、風邪症候群といって、鼻や喉の急性炎症の総称です。
風邪の原因はウイルスと考えられており、その数は200種類以上と言われています。
代表的なウイルスには、RSウイルス、アデノウイルス、エンテロウイルスなどが知られていますね。
ウイルスはそれぞれに症状や、特徴を持っています。
インフルエンザはインフルエンザウイルスを原因とする感染症です。
インフルエンザウイルスが発見される前は、風邪として扱われていたことになりますね。
ちなみにウイルスに効く薬は基本的にありません。
大体の風邪に処方される薬は、症状に対するもので、対症療法と呼ばれる治療です。症状を緩和することはできても、ウイルスを殺す力は持っておらず、風邪は自分の免疫力で治しているということになります。
基本的にはインフルエンザもそうです。
インフルエンザの種類
インフルエンザは4つの種類がある
えっ、2つじゃないの?と思いませんでしたか?
実はインフルエンザには、A型、B型、C型、D型の4種類があります。
C型は日頃かかる可能性が低く、症状も緩やかと言われています。
D型は通常ヒトとヒトの間で感染することはないとされています。
A型は144種類の型があります。主に12月から3月ごろ流行ります。
B型は2種類の型があります。主に2月から3月ごろ流行ります。
インフルエンザの潜伏期間
私は覚えているだけでも、今まで4回ほどインフルエンザにかかりました。
AもBも両方かかりました。
すべて家族からもらいましたが、大体誰かが熱を出した次の日、遅くても2日後までに自分も発熱しました。
インフルエンザの潜伏期間は2~3日が最も多いと言われていますが、最短で16時間、最長で5日間と言われています。
インフルエンザにかかった人と最後に会ってから、5日間なにも症状が出なければ自分はうつってなかったと言えるでしょう。
余談ですけど、インフルエンザってうつりたくない時はうつって、うつりたい時にはうつりませんよね。
私は長男を妊娠し、7週の時にインフルエンザにかかりました。
あの時はとても不安でしたが、無事39週4日で長男を出産しました。
今長男は3歳9か月ですが大きい病気をすることなく、すくすくと育っています。
逆に、長男が1歳でインフルエンザにかかった時、看病疲れから、私もこのままインフルエンザにうつってしばらく寝たいと切に願いましたが、うつりませんでした。
インフルエンザとはそういうやつです。
インフルエンザの症状
インフルエンザはくしゃみ、鼻水、のどのイガイガ感に始まり、急に発熱します。
この時に、頭痛、腰痛、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感が見られます。
呼吸器症状に比べて、だるさなどの全身症状が早くから始まり、その症状が強いことが特徴です。
熱は1日から2日で38~39℃にまで上昇しますが、3日目に少し下降し、4~5日目に再び上昇します。このようなパターンは小児に多いと言われています。
その後は次第に解熱し、約1週間で治癒しますが、咳や全身倦怠感が続くこともあります。
インフルエンザは感染してから3日目が最も感染力が強いことが知られています。
インフルエンザにかかった当初は発熱と関節痛が強いのですが、時間の経過とともに咳が出て、3日目には頻回の咳とともに飛沫を周囲に飛び散らすので、この頃が最も感染力の強い時期なのです。
インフルエンザの合併症
本当に怖いのは、インフルエンザにかかることではなく、合併症にかかることです。
それくらいインフルエンザの合併症は恐ろしいものです。
肺炎
この肺炎の原因はインフルエンザ自身ではありません。
肺炎を直接引き起こすのは、肺炎球菌などの細菌です。
インフルエンザに感染すると、気管などの表面にある細胞がダメージを受けます。
この細胞は、細菌などを排出する役割を持っています。
しかし、インフルエンザによってダメージを受けた細胞は正常に働くことができず、結果、肺炎を合併してしまいます。
呼吸器の疾患を持っている高齢者では、肺炎の合併が死につながることもあります。
脳炎や脳症
この合併症は死亡率が高く、発症すると10~40%の人が死亡し、20~30%の人に神経の後遺症が残ってしまいます。
インフルエンザにかかった3~14日後に、発熱、頭痛、意識障害、けいれんなどによって発症します。
インフルエンザを発症してから脳炎・脳症の症状が出るまでの期間が短い人ほど予後が悪いことが知られています。
このようにインフルエンザには重篤な合併症あります。
一番大切なのはインフルエンザを予防することです。
インフルエンザの検査
最も一般的なのが「迅速診断キット」と呼ばれるものです。
綿棒のようなもので、鼻や喉の奥をこすって組織を採取し、陰性・陽性を判断するものです。
熱が出てから12時間以降48時間以内に検査を受けると、おおよそ信頼できる検査結果が得られると言われています。
もちろん、陰性が出ても症状や経過からインフルエンザと診断されることも多くありますので、12時間にこだわる必要はありません。
インフルエンザの治療
WHOの推奨によれば、ハイリスク群に属していない患者は。対症療法が基本です。
<ハイリスクとなる人>
・慢性呼吸器疾患
・慢性心疾患
・糖尿病などの代謝性疾患
・腎機能障害
・ステロイド内服などによる免疫機能不全
・乳幼児や高齢者
・妊婦
治療については発熱のコントロール、脱水管理が中心となります。
基本的にハイリスク群でなければ「抗インフルエンザ薬」の投与は積極的に推奨していません。
一方、日本ではインフルエンザの陽性が出た場合、発症からの時間が短ければ(「抗インフルエンザ薬」の投与が検討されます。
抗インフルエンザ薬の種類
<タミフルカプセル>
経口投与 1日2回 5日間内服する
<リレンザ>
吸入 1日2吸入 5日間
<イナビル吸入用粉末剤>
吸入 1回吸入のみ
<ラピアクタ点滴静注用>
点滴 1日15分
※いずれも症状が出てから48時間以内に投与しなければ効果が不十分になってしまいます。
学校の出席停止期間
学校保健安全法では、
①発症した後5日を経過すること
②解熱した後2日を経過すること
この2つの条件を両方とも満たさなければ、登校を差し控えなければなりません。
ここでいう発症とは、発熱を目安とします。
保育園・幼稚園の出席停止期間
①発症した後5日を経過すること
②解熱した後3日を経過すること
幼児は免疫力が低いことから、解熱からの期間が1日短くなっています。
最後に
いかがでしたか?
今年もあっという間にインフルエンザが流行する時期が来そうですね。
みなさんくれぐれもお気を付けください。