みなさんはNobody’s Perfect(完璧な親なんていない)というフレーズを聞いたことがありますか?
私の住んでいる地域では、よくこの文字が書かれたプリントが、いたるところに置いてあります。
例えば、小児科の壁に貼ってあったり、子育て支援センターに置いてあったり、保育園の玄関のドアに貼ってあったりします。
長男を産んで初めて知ったフレーズで、このフレーズを良く目にするようになってから5年が経とうとしています。
このフレーズの印象、私としては、完璧な人間なんていないんだからゆったりした気持ちで子育てしよう。という印象で、どうしても子育てに必死になりがちなパパ・ママに「そんなにがんばらなくていいんだよ」と言ってくれる、頑張りすぎている親を救ってくれる、そんな言葉だなと感じていました。
こんなにもこの言葉を推してくるなんて、わたしの住んでる地域もなかなかやるなー。という印象でした。
Nobody’s Perfectとは?
Nobody’s Perfectとは、カナダで生まれ、世界的に普及し、日本全国でも子育て支援のプログラムとして採用されているメソッドです。
子育ては完璧じゃなくても大丈夫!そんな風に思っていても、一生懸命神経質にやってしまう。ちゃんとやっているつもりでも不安になる。
いろいろと問題があって、そのたびにあちこちに相談したくなる。でも相談相手はなかなかいないし、実家は遠いし、近くに知ってる人はあんまりいないし、、、、。
そんな迷える親たちに、「完璧な親なんていないよ」と提言する親への支援プログラムです。
全国いたるところで研修が行われているようです。
わたしの感じる違和感
このNobody’s Perfectというプログラムはきっと素晴らしいものなのだと思いますし、子育てを頑張っている人たちを勇気づけたり、救ってくれるものなのだと思います。
参加したことはないですけど。
機会があれば参加してみたい。
参加してみたいです。
子育てって、明確な正解がないじゃないですか?
結論も出ないことが多いし、答え合わせもできないし。
なので親はいつもこれでいいのかと自問自答しながら、あれでもないこれでもないと必死に子育てしてると思うんです。
そんな時に、保育園なんかに「完璧な親なんかいない」と書かれたプリントが貼ってあるだけで、そうだったそうだったと安心してみたりするわけですよ。
そんな風に思いながら帰って、子どもの保育園バッグを整理して、保育園から配られたプリントを見ると、「朝食は毎日食べましょう。お膳の形にしてバランスよく食べましょう。」
とか書いてあったりするんですよ。
めっちゃ完璧な朝食じゃん。
朝からお膳求めてるじゃん。
「完璧な親なんていない」を推奨しながら、
朝からめっちゃお膳求めてるじゃん。
同じ自治体が言ってることとは思えない。。。
そんな違和感を感じてしまうんです。
その家庭それぞれの事情がある
わたしはもうすぐ5歳と2歳になる二人の息子を育てながら、フルタイムで勤務しています。
勤務先も遠いのでいつも朝家を出るのは7時15分。
仕事が終わって家に帰ると18時30分を回っていることがほとんど。
そこから夕ご飯を準備して、片付けて、子どもとお風呂に入ったら、もうそれだけで21時。
俗にいう「子どもは寝る時間」。
できるだけ早く夕食を食べられるように作り置きを作ったり。
必死なわけです。
そこへきて朝のお膳を求められるとなると、、、。
まず朝からお膳を食べるとなると、子どもも今より早く起きないといけない。
起きてすぐお膳は食べれないから、30分くらい余裕をみるとすると5時半には起きないと。
Nobody’s Perfectはどこ行きました?
別にお膳を真に受けているわけではないんです。
それが理想だよという話なんでしょう。
でもですよ、理想と言われればそれに近づけたいと思うのが親心でしょう。
そんなことないのかもしれないけど、こういうなんてことないプリントに書いてあることに秘かにプレッシャーを感じてしまうんです。
まったくかけ離れた朝食を子どもに食べさせているわたしを、自治体が責めているように感じるんです笑
そんな風に思うのは私だけなんでしょうか笑
この他にも
「子どもにとっておやつは捕食です。スナック菓子などではなくふかしたいも類やおにぎりなどを食べさせましょう。」
とか。
わかってる、わかってるよ!
もうこの国からスナック菓子を消してくれよ!
わたしにはもう子どもを止められないんだよ!
さらに、
「成長ホルモンは眠りに入ってから30分から1時間後に多く分泌されます。遅くても21時までには布団に入るようにしましょう」
とか。
わかってる、わかってる、わかってるよ!
さっき風呂から上がったとこなんだよ!
かと思えば急なNobody’s Perfect!
もうどっちだよ!
自治体に振り回されっぱなしなんですよ。
結局言いたいことは
まるで「完璧な親なんていない」のプログラムについて熱く語るのかと思いきや、ただのわたしの愚痴なんです。
保育園から持ち帰ってくるプリントの、ああしましょう、こうしましょうという正論が、わたしを静かに追いつめているんです。
正論て、ときに凶器ですよね。。。
今日はずっと心に引っかかっていたわたしの愚痴を書いただけでした。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。