妊娠・出産

陣痛は目を閉じたら負け!痛みを和らげる方法はあります。

この記事は陣痛の痛みを少しでも和らげる方法を、わたしの経験をまじえて紹介しています。

早くお腹の子どもに会いたい。生まれてくる自分の子どもはどんな顔をしているんだろう?出産を控えている女性は、そんな気持ちで我が子の誕生を心待ちにしていることと思います。

それと同時に、出産てどんなものだろう?陣痛ってどれくらい痛いんだろう?私は陣痛に耐えられるのかな?といった不安も抱えていると思います。

私の初めての出産は17時間かかりました。初産にかかる時間はだいたい14時間くらいの人が多いようなので、私は平均より時間がかかったほうです。

2回目以降の出産になると平均8時間くらいかかるようです。

私は二人目の出産は3時間40分でした。

一人目の出産の時は、だいぶ出産をなめていて痛い目をみたので、二人目の出産は万全のイメージトレーニングをして臨みました。

初産の方はイメージトレーニングといってもなかなか難しいかもしれませんが、これから一緒にイメージトレーニングをしてみましょう。

出産が怖いのは未知だから。誰だって初めての経験は怖いです。知ることで、まずは怖さをやわらげましょう。

出産の流れ

まずは出産はどんなふうに進むのか知りましょう。

出産は陣痛から始まります。(時々破水から始まる人もいますが、その時は慌てずに生理用ナプキンなどを当て、病院に連絡しましょう。)

分娩第1期

陣痛が始まってから(陣痛発来)子宮口が全開(10センチ)になるまで。

陣痛発来とは陣痛間隔が10分以内、1時間に6回以上になること。

初産で10~12時間、経産婦で4~6時間ほどかかります。出産の中で一番辛い時期です。

陣痛の間隔が段々短くなり、痛い時間が長くなります。3~5分間隔で40~60秒間になります。

陣痛の力によって赤ちゃんは外へ外へと向かって進みます。赤ちゃんが外へ進むと子宮口が開いていきます。赤ちゃんの体で一番大きな頭は、子宮が約10センチ開くと通るとされています。

赤ちゃんは陣痛の力を受けて子宮口を開き、せまい産道の中を、体を上手に回旋させながら、自分のペースで少しずつ進んでいきます。ママは赤ちゃんを信じて、無理にいきんで赤ちゃんを押し出そうとせず、陣痛の力に身をゆだねて過ごすことになります。

出産が進むにつれ、陣痛間隔は短くなり、子宮収縮も強くなっていきます。赤ちゃんは狭い産道を進むため、ママの痛みも腰からお尻の方へと痛みの部位が変化していきます。

大体はこの時期に破水します。

子宮口が開いてくると自然にいきみたくなってきます。

子宮口が全開になったところで、次は赤ちゃんを産みだす段階に行きます。

 

分娩第2期

子宮口が全開になってから、赤ちゃんが生まれるまで。

初産で45~60分、経産婦で15~30分程かかります。

陣痛は2~4分間隔で40~90秒間続きます。赤ちゃんが下に降りているので、膣から会陰にかけて痛くなります。

この時期は医師や助産師の言うとおりにいきんで、赤ちゃんを外に出す時期です。

分娩第3期

胎盤が出るまで。

赤ちゃんを産んだ後、数分すると子宮収縮が5分間隔で続きますが、それほど痛くありません。この収縮で胎盤が子宮から剥がれ、それを取り囲む卵膜とともに外に娩出されます。

胎盤の娩出には5~10分程かかります。

 

陣痛の痛みの正体は何なのか?

陣痛とは、自分ではコントロールできない子宮の筋肉の収縮で、痛みのある陣痛発作と、収縮がおさまる陣痛間欠を繰り返す状態のことです。

痛みの正体は子宮の筋肉の収縮なのですね。

陣痛は出産を進めるために欠かせないものです。陣痛の働きによって子宮頸管がしっかりと伸ばされ、子宮口が徐々に伸ばされていきます。

分娩が進んでくると、赤ちゃんを外に出してあげるために子宮が収縮して陣痛が強くなります。

痛くないと赤ちゃんに会えないのです。

 

陣痛に効く飲み薬はあるのか?痛みのメカニズム。

痛みは、傷や心が絡み合って脳が感じています。「痛み」は単純な反射的感覚ではなく、心の動きや情動を伴った苦しみ、不安等、人が「感じる」体験だと考えられています。

痛みの原因は大きく4つに分けられます。

⓵傷から末しょう神経を通じて脳へ伝えられる痛み

膝をすりむいたり、熱いやかんに触れたときの痛みなど。一般的な痛みで多くの方がイメージする痛みがこの痛み。「痛い」と感じている傷の場所で炎症が起き、痛みセンサーを興奮させる反応が生じて起こる痛み。陣痛における子宮が収縮する痛みもこの痛みが関わっています。

この痛みに効く代表的な薬は、ロキソニンなどの非ステロイド鎮痛薬です。

ロキソニンは飲んだことがある方がほとんどだと思います。あまり知られていないかもしれませんが、妊娠後期の妊婦さんのロキソニンの服用は禁忌です。

妊娠後期にロキソニンを内服するとプロスタグランジンが阻害されて、胎児の動脈管を収縮してしまいます。動脈管が収縮すると、血液が肺動脈に流れ込み、肺高血圧や心不全を起こしてしまうことになります。なので非ステロイド鎮痛薬は妊娠後期には基本的に禁忌です。

もし、飲めたとしても陣痛の痛みには太刀打ち出来ないのではないでしょうか。。。

⓶末しょう神経そのものの痛み

帯状疱疹後の神経痛、糖尿病によるしびれや痛み等、外傷はないが神経そのものが原因で起きる痛み。

⓷心因性の痛み

神経、体にはあまり問題ないのに痛い、心理的要因・社会的要因など多くの要素で成り立つ痛み。これらの痛みは薬物療法だけでなく精神療法を同時に行うと有効。

⓸脳やせき髄の痛み

交通事故などで脳やせき髄が損傷して感じる痛み。

痛みの原因には上記の4つの原因があると紹介しました。陣痛にかかわる痛みの原因としては⓵末しょう神経そのものの痛み⓶心因性の痛みが関与していると思われます。

痛みの確認行為

痛みは「気分・気持ち」がその敏感さに影響します。滅入った気分、不安な気持ちは痛みを敏感にし、楽しい気分、安心感は痛みを鈍感にさせます。

「痛みの敏感さ」に影響する重要なものの1つに「痛みへの意識の集中度」があります。

意識が痛みに集中する思考や行動パターンは痛みを敏感にし、意識を他のことに拡散させる思考や行動パターンは痛みを鈍感にさせます。

<痛みの確認行為の例>

A「朝から痛みがあったの。だから用心して午前中横になってたんだけど、昼までずっと痛みで苦しかったわ。」

B「朝から痛みがあったの。けど仲のいい友達とランチして楽しくおしゃべりしていたら、痛みを忘れていたわ。」

目を閉じると視覚以外の感覚が敏感になる

私は長男の出産の時、あまりの痛さに耐えきれず、ずっと目を閉じていました。それは一人暗闇の中で激痛に襲われる恐怖、不安そのものでした。ただ、繰り返される痛みを目を閉じて耐える。すべての意識を痛みに集中させる行為です。体が痛みでこわばっているため、お産もなかなか進まず。そんな時、助産師さんに立ったり歩いたりするといいと言われましたが。その時は(こんなに痛くて目も開けられないのに立てるかよ!)と思いました。ですが、助産師さんと話すために目を開けたことで、今この瞬間、私以外の人は普通の日常を送っていて、外を見れば天気も良く、世界はいつもと何も変わらないんだと感じ、急に我に返ったような気持ちになりました。私は目を閉じることで痛みに飲み込まれていたんだと気づきました。

なので次男を出産するときは、何があっても目は閉じないと心に誓っていました。そのおかげで冷静になることができ、痛みも長男の時ほどではありませんでした。

人は目を閉じると恐怖などがあった場合、パニックに陥る危険性があります。人は五感を通じて周りの状況を察して判断しますが、「見る」という感覚を閉じてしまうと、他の感覚で補おうとします。これが雑然とした音のしている分娩室であったり、陣痛で感じている痛みであったり、その感覚が鋭くなります。

陣痛をやわらげる方法は?

陣痛は間違いなく痛いです。ですが、自分の心がけひとつで、痛みに飲み込まれないようにする方法はあります。

絶対に目を閉じない

先ほども目を閉じると痛みに飲み込まれ、痛みが増強すると説明しました。陣痛が来たら、体がこわばってどうしても目を閉じたくなりますが、絶対に目を閉じないようにしましょう。

<おすすめの方法>

・好きなテレビを観る。DVDなどを持参するのもおすすめです。

・好きな絵をみる。

・旦那さんの顔をみる。(逆に痛みが増すかも)

・好きな雑誌や本を見る。

 

 自分が安心できる人に付き添ってもらう

痛みに耐えている時、やはり一人きりだととても不安です。できれば自分が一緒にいて安心できる人に付き添ってもらうと心強いです。

・夫

・子ども

・実母

・姉妹

・親戚

・親友

 歌をうたう

この際だから羞恥心は二の次です。陣痛の間好きな歌手の歌をながして一緒に歌うのもおすすめです。私は次男の出産の際これを実践しようと思い、大好きな歌手のライブDVDを入院バッグに3枚入れておきました。実際は陣痛室に通される間もなく出産してしまったので、出番はありませんでした。

歌をうたうと自然に呼吸ができますし、やっぱり自分の好きな歌を聴くと、テンションがあがるし、安心感もあります。

呼吸を意識する

陣痛の痛みは呼吸の仕方も忘れるほど壮絶なものです。陣痛が来たら、意識して呼吸をしましょう。私は次男の出産の際痛みが来たら、鼻から息を吸って、長い時間をかけて口で息を吐くことを意識しました。呼吸を意識することで、お腹のベビーにしっかり酸素を送ることができますし、呼吸のことを考えるので、痛みから少し意識をそらすことができました。

そのおかげか、次男の時はかなりお産の進みが早かったです。助産師さんにも「呼吸だけでここまで進むなんてすごいですね」と褒めてもらいました。

痛い部位をマッサージしてもらう

体をこわばらせ、緊張した状態で痛みを逃そうとすると、産道もぎゅっとしまり、赤ちゃんの進行を妨げます。また、全身に力を入れて緊張する状態を繰り返すことで、お母さんの体力も奪われていきます。その結果、子宮の筋肉も疲れてしまい、赤ちゃんを押し出そうとする力が弱まってしまいます。

ご家族や、助産師さんに陣痛時に腰や背中をマッサージしてもらいましょう。自分が押されて気持ちいいと思える所をマッサージしてもらうことがポイントです。

このマッサージというとてもポピュラーな痛み逃がしの方法ですが、私には合いませんでした。ですが、職場の先輩は「旦那が助産師かと思うほどマッサージが上手で助かった」と言っていました。自分が心地いいと感じる方法も、本当に人それぞれです。

リラックスできる環境を作る

体の力を抜いてリラックスして過ごせるように環境を整えることもとても大切です。

・室内の温度を快適にする。

・照明を好みの明るさにする。

・好きな香りを持参する。

・好きな音楽をかける。

・お気に入りのクッションなどを持参する。

 最後に

陣痛時の痛みをやわらげる方法をご紹介しました。

お産は十人十色。どんなお産になるかのかは、たとえ2人目でも、3人目でもわからないといいます。

陣痛の痛みはとても辛いものですが、必ずゴールがあります。そして、そこには素晴らしい出会いが待っています。

ママと同じように、お腹の赤ちゃんも必死で痛みに耐えています。

赤ちゃんはママに会うためにがんばって進んでいます。

赤ちゃんと共に辛い陣痛を乗り越えてくださいね。

素敵な出産になることを願っています。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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