この記事では、子どもが頭にけがをしたら何科を受診するべきなのか、どんな治療をするのか、頭を打った時はどんなことを注意して観察すればいいのか、について説明しています。
今日保育園で、長男がお友達にプラスチックのスコップで頭を殴られてケガをしました。
子どもにケガはつきもの。わかってはいても、実際にケガをすると親も動揺してしまいますよね。痛々しいケガならなおさらです。
特に、頭のケガはとても心配になってしまいます。今は普通に見えるけど頭の中では何か起こってるんじゃないか?など。
そんな時、適切に判断して行動できるように注意事項をまとめていきたいと思います。
Contents
状況
長男がどんなふうにしてケガをしたのかまとめています。
なぜ頭を切る惨事になったか
長男のクラスは園庭に出て遊んでいました。
長男が2~3人のお友達と遊んでいると、1人の男の子が遊びに加わってきたそうです。
長男はそれを見て「よーせーてって言って!」と言ったそうです。こどもってけっこうこういうところこだわるよね。。。
そこでその男の子はカッとなったのか、もともと持っていたスコップで長男の頭をたたいたようです。たぶん長男の言い方もとげとげしかったのでしょう。。。
そしてそのスコップの角が運悪く長男の右側の額に当たってしまったというわけです。
スコップはもちろんプラスチック製です。
どんなケガをしたか(※写真あり)
私は保育園から電話をもらって、どうせたいしたケガじゃないっしょ!と思いながら迎えに行きました。
迎えに行くと普通に昼食を食べている長男がいました。
頭には痛々しくガーゼがはっつけてありました。
それをペロッとめくってみた瞬間、あ、これ縫わないとダメなやつだとわかりました。
以下写真↓

写真ではわかりづらいですが、深さが5ミリくらいありました。
プラスチックでここまで行くもんなんだ。。。
単純にびっくりしました。
この時点で時刻は午前11:30分。
保育園を出る頃には11:40分になっていました。
さて、午前中に受診できるのでしょうか。。。
どこの病院に行くべきか
ここでの迷いポイントは3つ。
・頭のケガであること(脳神経外科か?)
・縫わなければいけないケガであること(整形か形成外科か?)
・小児であること(小児科か?)
一番安心なのは脳神経外科のある総合病院です。
ですが、私の住んでいる地域にはそういう病院はありません。
そしてさらに悪いのが、ほとんどの病院がお昼休憩になりそうなところ。
私はまず時間を優先して一番近い整形外科を受診することを選択しました。
もう閉まってた。
気まぐれにいつもより30分早く閉まってました。
たらいまわしっぽくされる
長男を見る限り、今すぐに病院に行かなければいけないという緊急性は感じませんでした。
ですが、頭ということもあり、脳神経外科のある病院に今から見てもらえないかと電話で問い合わせてみました。
電話では色々聞かれ、また違う人に代わっては同じ説明をし、結局最終的には頭は大丈夫そうだから形成外科のある病院に午後から受診してくださいと言われました。
本当に大丈夫なんだろうな?お前見てないのにわかったんか?
と思いながら、あきらめきれず、かかりつけの小児科にも電話しましたが、「そのケガなら外科でしょうね」と言われてあっさり終わりました。
そうでしょうね。
結局そのまま家に帰り、15時の診察開始を待つことにしました。
15時、言われた通り形成外科のある病院を受診しました。
ケガの状況を説明すると、傷の治療はできるけど頭の方の責任は持てないと言われました。
やっぱりそうなりますよね。だって形成外科なんだもん。
今は傷をきれいに治すことより頭の異常がないか調べるのが先。そりゃそうよ。
ですが時間も無くなっていたので、形成外科で治療をしてもらうことにしました。
診察の内容
まずは問診で
・いつ
・どこで
・どうして
・どなったか
を聞かれました。
診察では嘔吐していないか
両手は同じ高さでバンザイできるか
両目の動きはおかしくないか
を診てもらいました。
これは脳を損傷していないかの指標です。
これらは特に異常がなく、今のところ問題ないだろうということで、傷の治療をしてもらうことになりました。
治療の内容
医師には、傷が大きく深いので縫うことになると言われました。
治療の種類
選択肢は2つ。
・麻酔をして針と糸で縫う
・麻酔なしで医療用ホッチキス(ステイプラ)でひとおもいに止める
どちらにしても傷跡は残ると言われました。
結局、麻酔をするにも麻酔の注射も痛いので、ステイプラでひとおもいに行くことになりました。
治療の実際(※写真あり)
治療は医師を含め大人5人がかりで行いました。
長男の体が動かないようバスタオルで巻き、一人の看護師が長男の上に乗り体幹をおさえ、夫が頭をおさえ、私が足をおさえる。
動いてうまく止められないと何度もやり直しになってしまいます。
押さえつけるのはかわいそうだけど、一発で終わらせることが長男にとって一番苦痛の少ない方法。
心を鬼にして力いっぱいおさえます。
長男は大泣きですが、それでもおさえる力を緩めてはいけません。
みなさんのおかげで2針無事に打つことができました。
以下写真↓

きれいに止まっています。
この日はお風呂には入らないようにと指示されました。
そして翌日、再度受診して消毒をするよう指示されました。
抜鉤の予定は5日後に決まりました。
感染予防に2日分の抗生剤と、痛み止めの座薬が処方されました。
金額はまずは自己負担
保育園での事故は、受給者証が使えないため、自己負担でした。
診療費が3700円、薬が410円でした。
明細を見たら手術のところに点数が書いてあったので保険がおりることもあると思います。
確認してみるといいです。
それと今回の治療でかかった料金は保育園の保険から全額おりるので保育園に確認しましょう。
頭を打った時の注意事項
頭を打った時は何も症状がなくても24時間は以下の症状に注意しましょう。
⓵頭痛がだんだん強くなる時
②吐き気や嘔吐が何度も起きる時
③ぼんやりしてくる時、あるいは放置するとすぐに眠ってしまい、起こしてもなかなか起きない時
④物が2重に見えたり、物がよく見えなかったりする時
⑤手足が動きにくくなったり、しびれたりする時
⑥けいれん(ひきつけ)が起こる時
⑦熱がどんどん高くなる時
頭をぶつけたときは、まず冷やして24時間安静にするほか、入浴は避け、飲酒はやめましょう。①~⑦のような症状が現れたときはすぐ救急車を呼びましょう。
最後に
今回は子どもが頭をケガしたときに何科を受診するべきか
どんな治療が行われるのか
どんなことに注意したらいいのか
いついて説明しました。
子どものケガは思いがけない時に、思いがけないところで起こるもの。
あわてず冷静に対処できるといいですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。